1953-07-22 第16回国会 参議院 予算委員会 第20号
それは食糧検査員がサシを入れて肉眼でやるのですから、ちよつと上のほうから指令されると、二百億くらいは、或いはあれを新らしい款項目を起してやると、財政審議権の違反というようなことでなしに、実際、等級を厳重にすればこれだけ浮くという見地から糧券を発行されているというふうにとられても、これはあながち無理な解釈ではないということになるわけであります。
それは食糧検査員がサシを入れて肉眼でやるのですから、ちよつと上のほうから指令されると、二百億くらいは、或いはあれを新らしい款項目を起してやると、財政審議権の違反というようなことでなしに、実際、等級を厳重にすればこれだけ浮くという見地から糧券を発行されているというふうにとられても、これはあながち無理な解釈ではないということになるわけであります。
その履行関係を、それは国会の財政審議権を奪うわけに行きませんので、政府が、つまり公共企業体の理事者が予算をつけて国会に提出して御審議を願うという段階があるべきであります。それが十六条におきまして明確を欠きますので十六条の規定はその労働協約なり仲裁裁定なりの有効、無効そのものを決定審議するところの権能を持つかのごとくなつておるわけであります。
併しこの問題は財政の支出でございますので、非常に重要な問題であると思いますし、少くとも財政の支出である限りはこれを臨時国会の召集、その他によつて国会に諮つてきめるべきであると思うのでありますが、それをおやりにならずに政令でおやりになつたのは 国会の財政審議権を無視されておる、或いは軽視されておるものだと我々は考えざるを得ないのでありますが、総理はどういうふうにお考えでしようか。
警察予備隊令によつて財政的な緊急の措置をお出しになつたのでありますが、これに対してはむしろ非常に重要な問題であるから、特に普通ポツダム政令によるものと違つて財政措置だという意味において、これは国会の財政審議に付して然るべきものであるからして臨時国会の召集をすべきであつたにかかわらず、それをやらなかつたのは不都合であり、国会の財政審議権を無視するものじやないかという御質問をいたしたのでありますが、それに
各款項は人件費、物件費その他それぞれの具体的需要の基礎をもつて下から積上げて編成せらるべきものであつて、一括して計上するというようなことは、封建的、独裁的財政であつて、財政法に背反し、國会の財政審議権を無視するものと言うべきであります。右の二点、すなわち誤つたずさんな予算である点、及び一括計上しておる点は、予算編成及び國会審議に対して惡例を残すもので、断じて許すべからざる問題であります。